プラごみ問題とは
PROBLEM
何が問題になっているの?
私たちの生活はプラスチック製品であふれています。
丈夫で、軽くて、安い。プラスチックは優れた素材ですが、プラスチックの使用量が増えることで、こんなことが心配されています。
海洋プラスチック問題について
海洋プラスチック問題をご存知ですか?
プラスチックの製品はその役目を終えると、プラスチックごみとして処分されることになりますが、適切に処分されなかったプラスチックごみは、いずれ海へと流れ出て、海底に沈んだり、海洋中に漂流したり、海岸に漂着するなどします。
今、こうして海へ流れ出たプラスチックごみが地球環境や私たちの生活などに与える影響について、大きな問題とされており、海洋プラスチック問題として、世界中で注目されています。
このままでは2050年には海のプラスチックの量が魚を上回ると言われています。
プラスチックごみが与える影響とは?
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海洋生物
海鳥やアザラシ、ウミガメなど多種にわたる海洋生物の命が漂流ごみなどの誤食や絡まりにより奪われています。
これは、人と動物の健康と環境の健全性を一体的に守るという「ワンヘルス」の観点からも課題です。 -
船舶航行への障害
漂流ごみが船舶に衝突した際、スクリューや舵等を損傷し、安全運航に支障をきたします。
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観光・漁業
「青い海、白い砂」癒されるはずの海岸の景観悪化や悪臭・不衛生感、さらにごみを踏みケガや事故が発生し観光資源が損なわれます。また、水産物に混入する小さなごみの除去や確認作業は難しく、漁業者には大きな負担となります。
街のプラスチックごみが海に流出しています
海のプラスチックごみの約8割は、レジ袋やお菓子のパッケージ、たばこのフィルターなど私たちがくらす街で発生したものと考えられています。
街中のごみのポイ捨てのほか、あふれかえったごみ箱、ごみ捨て場がカラスに荒らされる、などして身近なところから出たごみが、川や水路を通って海に流れ出ているのです。
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ポイ捨て・ごみ散乱
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散乱したごみが雨風で河川・水路へ流れこむ
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河川・水路からやがて海へ流れ出る
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海へ流れ出たプラスチックごみは、紫外線や波の力で微細片化し5mm以下のマイクロプラスチック(※)へ
※マイクロプラスチックとは?
大きさが5mm以下になったプラスチックのかけらをマイクロプラスチックといいます。
5mm以下になっても自然環境の中ではほとんど分解されず長期間にわたり残り続けるため、エサと間違えて食べるなどにより海洋生物の体内や動物プランクトンからも見つかっています。