県の取組
「3Rの達人」諸藤見代子先生(「環のまなび工房代表」)の講座が実施されました~ふろしきを使ってレジ袋の削減を考える、実行する~

「3Rの達人」の派遣制度はご存じでしょうか?
この制度は、公民館や学校、職場等で実施される3Rの学習会、講演会等に、県内で3Rに率先して取り組む個人や団体を講師として派遣する制度です。(制度の詳細はコチラ)
平成21年から実施し、今でも年間で多くの派遣を行っています。
(令和7年度については、申込多数のため受付は終了しました。)
この制度に登録いただいている「3Rの達人」の方の中には、プラスチックの削減をテーマに活動されている先生がいらっしゃいます。
今回はそのうちのお一人、諸藤先生の講座が奈多公民館(福岡市東区奈多2丁目14-2)で実施されました。
講座の導入部分では、まるで手品師のような諸藤先生の卓越したふろしきさばきに、参加者全員が引き込まれました。諸藤先生は、ふろしきの包み方をひとつ変えるだけで、トートバッグやショルダーバッグ、さらにはリュックサックの代わりになるため、ふろしきが一枚あれば手ぶらで買い物に行っても、レジ袋を購入することなく物を持ち帰れることができ、とても便利だと参加者に伝えました。

講座中盤では、参加者は、諸藤先生からふろしきのさまざまな包み方を実技で教わりました。最初は苦戦していた方も、後半では周りの人を手伝っていました。


そして講座の最後には、北九州環境ミュージアム館長を務められるなど、環境行政に長く携わられる諸藤先生ならではの、世界の環境についての報告会でした。プロジェクターに映し出されたアジア諸国の環境状況に、参加者は驚いていました。

諸藤先生がふろしきに着目したきっかけは、レジ袋の環境への影響がきっかけです。諸藤先生はさまざまな場で、レジ袋の使用による環境への影響を伝えていましたが、なかなか浸透しないと思い、ふろしきの包み方を通して伝えるようにしました。それからは、ふろしきの包み方を教わった皆さんから、この講義がきっかけでレジ袋の購入を辞めた等の反響があったそうです。今回の講座の参加者の中からも「レジ袋の環境への影響がよく分かった」「ふろしきを持ち歩き、できるだけレジ袋を購入しないようにしたい」等の意見が交わされました。
記事を読んで講座の内容に興味を持たれた方は、来年度講座申込を検討してはいかがでしょうか。公民館や学校などの環境学習におすすめです。
