ふくおかプラごみ削減応援サイト

株式会社ベッセルホテル開発(ベッセルホテル苅田北九州空港)

福岡県京都郡苅田町磯浜町1-5-9

必要なものを必要な量だけ選択するアメニティバイキングを導入

広島県福山市に本社を置く「株式会社ベッセルホテル開発」さん。現在、北は北海道から南は沖縄石垣島まで35のホテルを展開しています。福岡県内に3施設ある中から「ベッセルホテル苅田北九州空港」さんを訪ねて、本社管理部部長代理の行森さんにプラスチックごみ削減の取り組みなどについて伺いました。

まず、プラスチックごみ削減の内容について教えてください。

以前は、歯ブラシやくしなどのアメニティを各お部屋にご準備していました。現在は、必要な方に必要な物を必要な分だけ取っていただこうということで、アメニティバイキングというスタイルにしています。例えば連泊のお客様の場合、歯ブラシと歯磨き粉がセットになっていると、歯ブラシは必要ないのに歯磨き粉がなくなったので新しいセットを開ける、その結果、歯ブラシが余ってしまうといったことが起きてしまいます。アメニティバイキングでは単体の歯磨き粉もご用意していますので、歯ブラシの消費を抑えることができています。

今回の取り組みを始めたきっかけは?

大きくは、プラスチックに係る法律が新たにできたということがあります。「プラスチック資源循環法」が2021年6月に国会で成立し、翌22年の4月より施行されることが決まりました。では、どのようにしてプラスチックごみ削減に取り組めばいいのか。ホテルの中でプラスチックを削減するとしたら、まずはアメニティ類だということで、法律の施行に先立ち、アメニティバイキングを2年ほど前から導入しました。

お客様の反応はいかがですか?

お客様からのクレームなどはありませんし、お部屋に入って「アメニティがない」と言われることもありません。逆に、お客様ご自身で必要な物を必要な量だけ選べるというところで、アメニティバイキングに対してはご満足いただいているようです。連泊のお客様には、タオルも必要な方にだけ取っていただくようにしています。

アメニティなどで何か改善していることは?

自社で何か作っているわけではありませんが、協力会社様からいろいろ環境に配慮した商品のご提案をいただいています。例えば、プラスチックを10%削減したシャンプーボトルのご提案があれば、そうしたものを使うようにしています。ほかにも、竹の歯ブラシや藁などを配合してプラスチックの量を減らしたものなどのご提案をいただいていますので、コストと製品とのバランスを見ながら順次、導入していきたいと考えています。
また、全ホテルにウォーターサーバーの設置を進めているところです。これまで連泊のお客様で清掃が必要ないという方には、ミネラルウォーターをプレゼントしていました。そこで、ウォーターサーバーを設置して、ペットボトルを減らしていこうという取り組みです。現在8~9割のホテルで設置が完了して、徐々にお客様にご案内を進めています。年内にはすべての設置が終わる予定です。

そのほか、環境に配慮した取り組みは?

朝食バイキングで、一度解凍してお客様には出さなかった料理はロスになります。そのため、フードロス対策として、それらをお弁当容器に詰めて従業員向けに販売したり、ベッセルホテル苅田北九州空港をはじめ全国各地のホテルで「TABETE」というアプリに登録して地域の皆様に販売したりしています。
また、ベッセルホテルズは「あなたと家族と街を愛する。」というビジョンを掲げていて、街を愛するというところで「わがまちきれい運動」を何十年も続けています。具体的には、毎月7の付く日にホテル周辺の道路や地域で清掃活動を行っています。
ほかにも、社内の資料は極力ペーパーレスで進めているところです。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

プラスチックごみ削減に関する取り組みなどを積極的に進めていきながら、お客様と従業員の満足度を落とすことなく、より良いサービスを提供していきたいと考えています。

会社・店舗情報

「あなたと家族と街を愛する。」をビジョンに、全国でホテル事業を展開しております。当社は、プラスチック削減だけでなく、毎月7日にベッセルホテルズ全店舗で、「わがまちきれい運動」を実施しており、ホテル周辺の道路などの清掃活動を行なっております。出店地域の皆さま、観光やビジネスでお越しのお客様への歓迎の気持ちを形にしております。

株式会社ベッセルホテル開発(ベッセルホテル苅田北九州空港)