ふくおかプラごみ削減応援サイト

学校法人美萩野学園 美萩野女子高等学校

福岡県北九州市小倉北区片野新町1-3-1

出来ることから始めるプラスチックごみ削減イベント

福岡県北九州市にある「学校法人美萩野学園 美萩野女子高等学校」さん。100年以上の歴史を持ち、3万7千人を超える卒業生を送り出している学校法人美萩野学園が運営する私立女子高等学校となります。
今回は、美萩野女子高等学校の体育教師であり、広報部長でもある三浦先生に、美萩野フェスついてお話を伺いました。

まず、美萩野女子高等学校さんについてお教えください

美萩野学園グループ内には、明治41(1908)年に開校した「美萩野女子高等学校」、臨床検査技師を養成する「美萩野臨床医学専門学校」、歯科衛生士を養成する「美萩野保健衛生学院」、創造性に富んだ人材の育成を目指す「小倉日新館中学校」があります。
その中で当校は、『美萩野女子で見つける。やりたいこと、なりたいもの。』を教育方針に掲げ、生徒たちの高校生活の大切な3年間を特別な時間にしたいと学校運営に取り組んでいます。

プラスチックごみ削減で、普段から取り組んでいることは?

もともと北九州市プラごみダイエット協力店に登録しており、先生及び職員にマイボトル利用を促すため、ステンレスボトルを配布しペットボトル等のごみ削減に取り組んでおりましたし、北九州市環境局(循環社会推進部)様には学校にお越しいただき、プラスチックごみの問題について講演もしていただいておりました。また、学食ではプラスチック容器の分別回収も行っており、市による容器包装リサイクルにも協力しています。

イベントを開催することになった経緯を教えてください。

本校の理事長であり、学校法人美萩野学園の理事長でもある権堂には、地域に貢献できて、生徒も喜ぶ催しが開催できないだろうかという思いがありました。
私の方にその相談がありまして、それなら、美萩野学園グループ全体で行えるイベントを、女子校の文化祭と同じ日に「美萩野フェス」として大々的に開催し、多くの方に文化祭を見てもらうことで、生徒たちのモチベーションのアップにも繋がり、地域に貢献もできる良いイベントになるのではないかと考えました。
企画内容にも当然こだわりたかったので、学校の広報関係を全般的に依頼している広告代理店(株式会社ARIZONA)に相談し、様々な企画案の中で特に興味を持ったのが、環境に関する啓発ブースの出展と、様々な脱プラ商品を使ったキッチンカーの出店を組み合わせたイベントでした。

どのような脱プラ商品を使われたのですか?

環境に関する啓発ブースでは、食品トレーのリサイクルに取り組んでおられる株式会社エフピコ様、プラスチック問題に取り組んでおられる北九州市環境局様、「リサイクル」や「循環型社会」について学べる北九州市エコタウンセンター様が、当校の思いに賛同していただき、ご参加いただきました。

また、キッチンカーでは、小麦粉を主原料にした食べられる皿(器)、野菜でできた無添加・自然素材の食べられるスプーン、「砕け米(もみすりや精白の過程で砕けたお米)」でできたストロー等の脱プラ商品を使用し、量としては少しかもしれませんが、確実にプラスチックごみの排出を抑えられ、かつご来場者、特に小さなお子さん達にも体感・体験し、喜んでいただけたと考えています。

本校は、「ふくおかプラごみ削減協力店」の登録も受けておりますので、本イベントの開催で多くのプラスチックごみを排出してしまうのは避けたかったですし、なにより、生徒たちにとっての「イベント」のイメージを、多くのごみを排出する「環境に悪いもの」にしてしまいたくはありませんでしたので、ごみの分別などの運営にも力を入れました。 今回は、約4,800人の方にご来場いただき、一日限りのイベントの1回目にしては1時間約800人という、かなりの盛況でしたが、大きな問題もなく運営できたので、今回のイベントを企画・開催して、とても良かったと思っています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

マイボトルによるペットボトル等のごみ削減など今までの取組は、生徒たち、教職員共に今後とも続けていこうと考えていますし、イベントについては、今回の経験を生かし、次回はもっとプラスチックごみの削減に力を入れ、「食べられる皿(器)等を使うキッチンカーを増やす」「環境系の啓発ブースを増やす」「キッチンカーにできるだけ再生プラスチック容器を使ってもらう」等を掲げ、6,000人のご来場を目標に頑張りたいと思っています。

そして、こうした「美萩野フェス」を今後も開催することで、『イベント=プラスチックごみの排出』という悪いイメージを着実に変えていくことができると思っています。地域の方にもさらにご来場いただき、プラスチックごみ削減について体感・体験していただければと思います。

会社・店舗情報

明治49年(1908年)に私立勝山女学館として開校し、2024年で創立116周年を迎える。校訓である「感謝・卒直・奉仕」のもと、学業を修めた卒業生は、37,300名に及ぶ。 高校生活の3年間は、新たな世界に踏み出す前の大切な時間であり、自分らしく輝く時間にしてほしいという願いのもと、学校運営に取り組んでいる。

学校法人美萩野学園 美萩野女子高等学校

  • TEL 093-921-1331
  • 住所 福岡県北九州市小倉北区片野新町1-3-1
  • ホームページ https://mihagino.ac.jp/