三日月食堂(糧杜株式会社)
福岡市東区蒲田3-1-3
「食の安全・安心」のため環境負荷の低い容器へ切り替え
福岡市東区蒲田にある、自社農園や契約農家の野菜を使った、農家直営のカレーとサラダの専門店「三日月食堂」さんは、テイクアウト容器やカトラリーを、プラスチック製品から代替品に切り替えています。食の安全を発信する三日月食堂さんの取り組みやその反響を、中村店長に伺いました。
まず、プラスチック代替品に切り替えたきっかけから教えてください。
当店は農家が運営する飲食店です。「食の安全・安心」をテーマにしていますが、体によい食べ物は、そのものが産まれる環境がとても大切だと考えています。当店に食材を届けてくれる農家さんも、環境負荷の低い栽培・肥育方法を採用されています。プラスチック代替品を使うことは、そうした取り組みに沿ったものだと考えたのがきっかけです。
切り替えたのは何種類ほどでしょう?
カレールーのテイクアウト容器をプラスチックから紙製へ、プラスチックスプーンは植物由来樹脂製のものへ、プラスチックフォークを割り箸へ切り替えました。店内でも使用するストローを紙製ストローへ、ドリンクのマドラーも木製に替え、全部で5種類を切り替えました。
コストはどのくらいかかりましたか?
紙製品はプラスチックに比べ3~4倍ほどコストがかかりますので、容器を替えたことで、1個あたりのコストにしても割高になっています。ですが、プラスチック容器も値上がりして決して安くはないので、テイクアウトメニューの必要経費として考えたときに、環境に配慮したものを使いたいと思いました。
切り替えにあたり、スタッフの皆さんやお客様の反応はいかがでしたか?
環境や食については、当然スタッフとも日頃から話をしていますし、店舗の取り組みに賛同しているスタッフばかりなので、切り替えについては「エコいいですね!」と、前向きでした。
テイクアウト容器を紙製品にしたことにより、持ち帰り袋の中で不安定になってしまったのですが、スタッフが率先して段ボールを敷いて倒れないように工夫してくれるなど、とても協力的です。
プラスチック代替品に切り替えた後のお客様の反応は?
お客様からは、当店の環境負荷を軽減する取り組みには共感いただいております。容器に貼っているプラスチック代替品のシールを見て、「替えられたんですね」と声をかけられることもありますし、「見た目がかわいくなったね」と言われることもあります。
プラスチック代替品に切り替えたことで、どのようなメリットを感じていますか?
何よりも、当店のコンセプトである「食の安全・安心」について、より胸を張れるようになったことですね。食を発信する立場として、体に良いものを提供したい、そのためには環境を守っていかなくてはならないと考えています。
一人ひとりのできることは微力かもしれませんが、取り組みの共感から、その微力が繋がり、輪のように広がっていくといいなと思います。
プラスチック代替品とは?
プラスチック代替品とは、石油由来プラスチックに代わる環境にやさしい製品の総称です。
福岡県では、プラごみの削減と環境負荷の軽減を目指し、環境にやさしいプラスチック代替品の適切な利用促進に取り組んでいます。
プラスチック代替品に切り替えた容器には、プラスチック代替品であることが一目でわかるシールを貼っています!
会社・店舗情報
三日月食堂(糧杜株式会社)
- TEL 092-410-8329
- 住所 福岡市東区蒲田3-1-3
- 営業時間 11:00~20:30(ラストオーダー20:00)
- ホームページ https://mikazuki-curry.com