ベトナム料理 シンチャオ(Xin Chào)
福岡市中央区六本松2丁目3-17-108
環境保護の観点からテイクアウト用容器やマイバッグの持参を推進
「シンチャオ」さんは、ベトナム料理のお店です。2017年にシンチャオ六本松店を開業し、ベトナム生まれの大将が両親から受け継いだ本場ベトナム伝統の味を、多くの皆さんに届けています。同店のプラスチックごみ削減に向けた取り組みを店長の渡辺さんに伺いました。
まず、シンチャオさんについて教えてください。
大将である夫はベトナムのホーチミンで生まれ、約40年前に、両親と共に船に乗って東京を経て福岡へやって来ました。その後、両親が博多駅南で福岡初のベトナム料理店「南十字星」を開業。大将は店の手伝いをしながら、接客や料理などを教わりました。長年愛され続ける味の原点は、ここにあります。
やがて両親も高齢となったため、幼い頃から叩き込まれた両親直伝の本場ベトナムの味を引き継ぎ、2017年「シンチャオ」六本松店をオープンしました。店名の「シンチャオ」は、ベトナム語で「こんにちは」という意味の挨拶の言葉です。そして、2021年にはキッチンカー「シンチャオ号」に乗って福岡県内での移動販売もスタートしました。
こだわりについて、お聞かせください。
40年間変わらずに守り続けているベトナム伝統の味ですが、そこには両親から受け継いだ「麺」「スープ」「具材」への愛があります。ツルツルとしたのどごしとモチモチとした食感の麺「フォー」は、米粉でできたグルテンフリーの食材で、小麦アレルギーの方も安心してお召し上がりいただけます。鶏肉と野菜の旨味をじっくりコトコト引き出したスープは、あっさりしているのに旨味が凝縮され、長年多くのお客さまに愛され続けています。そして、パクチーをはじめベトナム料理には欠かせない食材や調味料は、本場の味を守るためこだわりを持って厳選しています。
プラスチックごみ削減のために、どのような取り組みを行っていますか?
六本松店では、ベトナム料理の店内飲食とテイクアウトを行っており、メニューにある料理の多くがテイクアウトできます。中でも人気の「フォー」はご自宅で温めていただくため、スープと麺を別にしてお渡ししています。
プラスチックごみ削減の取り組みとしては、テイクアウトのお客様にはできるだけご自宅から容器を持って来ていただくようにお声掛けをし、持参された容器に料理を入れて持ち帰っていただいています。また、お持ち帰り用のマイバッグを持って来られた場合は、袋代の10円を引かせていただいています。
今回の取り組みを始めたきっかけは?
大将も私も、もともと環境問題全般に関心がありました。それで、地球環境保護の観点から、お店でも何かできないかということで、テイクアウト用のプラスチック容器を削減できればと、この取り組みを始めました。 他にも、プラスチックに限らない「ごみ削減」の取り組みとして、スタッフのまかないなどは洗えるお箸やスプーンを使っています。
取り組みの効果やお客様の反応はいかがですか?
以前出店していた干隈店(福岡市城南区)は住宅街にあったので、テイクアウトの場合はマイ容器を持参される方が多かったのですが、六本松はオフィスビルが多いという立地の違いがあります。会社勤めのお客様の場合、お昼はテイクアウトしたお弁当などを会社で食べられるため、後片付けの手間などから、マイ容器持参は難しいようです。
それでも、エコ活動を意識されているお客様も多くいらっしゃることから、マイバッグ持参には多くのお客様にご協力いただいていますし、マイ容器持参のお客様も少しずつ増えている印象です。
最後に今後の展望をお聞かせください。
まだまだ時間はかかりそうですが、少しずつでも当店によるプラスチックごみ削減の取り組みを、地域へと浸透させていきたいです。プラスチックごみ以外でも、本当は店内で使用するお箸を割り箸から洗って繰り返し使えるお箸に替えていきたいと思っています。そして、これからもベトナム伝統の味を守りつつ、微力ながらでも自分たちに何ができるかを考つつ、一歩一歩地球環境に配慮した活動を続けていきたいですね。
会社・店舗情報
ベトナム料理 シンチャオ(Xin Chào)
- TEL 080-3229-2479
- 住所 福岡市中央区六本松2丁目3-17-108
- 定休日 不定休
- 営業時間 11:00〜14:00/18:00〜23:00
- ホームページ http://xinchao-fukuoka.com/